音楽素材サイトとしての展望:今後、この音楽素材サイトをより良くしていくための展望について、考えを記しました。
曲のクオリティの改善
作曲AIの処理の精度を上げ、以下のような音楽が生成されることを目指す
- 適度な繰り返しと変化を持ち、覚えやすく、かつ退屈しないセクション展開
- 耳に残る、キャッチ―なメロディやリズム、コード進行
- 適切なタイミングで適度に入れ替わるパート構成
- 一度聴くと引き込まれて、心に残って、もう一度聴きたくなる曲
- 作曲家が作る音楽と同じかそれ以上に魅力のある音楽を自動生成できるようになること
曲のバラエティを増やす
- 現状は、一般的な(西洋音楽の)コード進行や、和声法/対位法、楽曲構成(小節構成)に基づいた自動作曲を行っている
- が、音楽素材集という観点では、必ずしもそれで十分とは限らない
- 具体的には、「観賞用」というより「BGM」として利用できるような楽曲を目指す必要がある
- 例えば、
- 主旋律が無いタイプの楽曲(伴奏のみ、リズムパターンのみ等)
- ループ素材(短めの曲で、繰り返し再生して繋がる曲)
- 民族楽器を利用した、特定の伝統音楽の楽曲(楽器だけでなくスケールも…メジャースケールだけでなく、ペンタトニックスケールを利用する等)
- ジャズ…テンションコードの利用/1stを省くボイシング/オルタードスケール/クロマティックなメロディ/裏拍リズムの多用…といった確率調整を行うと、今の自動作曲プログラムでもジャズに対応できる気がしている(現状は未対応)
- コード進行の工夫…ワンコードを繰り返すだけのコード進行を作るとBGM風になりやすいが、現状そういったコード進行が作られるような確率調整ができていない
検索機能の改善
- 必要な検索項目が無い
- 不要な検索項目がある
- 複数の検索項目を満たすような検索ができるようなアルゴリズムが必要
楽曲の説明を充実させる
- 楽曲再生ページで「楽曲の特徴」という欄があるが、単に楽曲の表面的な特徴量を書き並べているだけ
- 利用者が知りたいのは、「どんなジャンルか」「どんな雰囲気か」「どんな場面に適するか」といった抽象的な情報と思われる…それを自動生成するような仕組みを設けたい
自動作曲サービスとしての機能
- 例えば、「主旋律作成」ボタンを押すと、まず主旋律だけ作られる(例えば8小節)
- (どんな主旋律か、について、リズムやメロディの特徴をパラメタ設定できること)
- これを聴いて、どんな主旋律が作られたか確認する
- 次に、「作成したパートのアレンジ」ボタンをクリックし、それをアレンジする
- 何度か行い、気に入ったものを見つける
- 次に「伴奏の作成」ボタンをクリックし、主旋律に合わせた伴奏を生成する
- これもアレンジボタンを押して調整する
- 「フレーズの複製」ボタンを押すと、この8小節のフレーズが繰り返されたセクションができる
- 繰り返す際に、多少のアレンジが加わること
- 「セクションの複製」ボタンを押すと、そのセクションを繰り返して曲ができる
- …というイメージ。こういった動的な機能をWebアプリとして実現できるかは微妙(通信の負担の懸念)